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事例紹介

産学連携経験者インタビュー

Meiji Seika ファルマ株式会社

研究をともにして発想力豊かな若い人材を育成
~新しい殺虫剤・殺菌剤の開発で世界市場を見据える製薬会社~
志を同じくする仲間と開発をすすめたい

Meiji Seika ファルマ(以下、Meiji)は、医薬品、動物薬や農薬分野において業界をけん引するメーカー。一方、連携パートナーである岐阜大学の利部伸三教授は、地球上で一番普及している殺虫剤イミダクロプリドの発明者として、世界で認められた高名な化学者だ。実は、Meijiから共同研究の希望があったとき、利部教授のもとには日本から3社、海外から2社の製薬会社から引き合いがあった。


当時のことについて、コーディネータ井肇氏は言う。「多くの企業がある中で、やはり先生の考えを第一にしたいですから、各社の書類を並べて『先生、どこと“心中”しますか』っておたずねしたのですよ」。

新しい活性化合物は発見するだけでも、「5万個合成して1個当たれば運が良い」という世界。しかも、発見できたとしても、商品化までにはさらに十何年という長い期間を要する。企業・研究者にとっては、まさに“心中”といっていいほどの覚悟が必要なのだ。

冗談めかした丸井氏の投げかけに、教授は迷わず、思いを同じくするMeijiを選んだ。「研究の成果を学術論文にしても、それだけで終わってしまいますが、この研究が世の中に役に立つかもしれないという思いで、私の研究に理解のあるMeijiさんと開発を進めることにしました」と教授。万にひとつの化合物を発見した利部教授らしい、思いを大事にした選択だった。
大学に求めるのは若い人材への「教育」

このプロジェクトにあたっては、Meijiより若い研究者が大学にて出張研究を行い、完成した化合物を横浜市にあるMeijiの生物産業研究所で評価するという体制がとられた。それについて、Meijiの三冨氏は「私たちにとって、利部教授と一緒に研究できるのが何よりの宝。
産学連携の良さは、単純に知財の活用という面だけではなく、教育の部分が大きいと思っています。

先生のもとで、若い人材を学ばせて、継承させていくことが研究開発型企業としての強固な基盤づくりにもつながります、と語る。現在、出張研究している大野氏は本学の卒業生でもあり、「同じ研究者として、先生と再び一緒に研究できるのがうれしい。いつか先生のような発見をしたい」と夢を広げる。

また、Meijiの山本室長も「先生から届くサンプルを横浜にいる評価のスタッフも毎回楽しみにしていました。『先生、今度はこんな化合物作ってきたよ!』『なんでこんなのが作れるんだろう』って大騒ぎ。私たちもそこから何かをみつけたいと思って、ワクワクしていましたね」とほほえむ。

神業のような教授の研究を目の当たりにして、若い力が刺激を受けている、この関係がまた良い。岐阜と横浜、離れていても関係は、新たな気づきや発見の中でうまく作用し続けているようだ。
地球の食糧問題を救う新しい薬剤に期待

利部教授から届けられた化合物は実に2,000化合物以上。その中で、これまでの防除剤に比べて効果が持続し、安全性の高い新たな化合物であるアントラニル酸誘導体等を発見し、特許を出願した。

世界の人口が90億人にむかって増えている今、農作物の生産性を向上し、食糧を安定供給するために病害虫防除の果たす役割はとても大きい。今、もっとも求められている市場です」と三冨氏。

これらの研究から見つけられた活性化合物のいくつかは現在、自然環境でも対応できるかどうか野外での試験が行われている。商品化に至るまでは、まだまだ数年かかるだろう。ただ、近い将来、間違いなくこの化合物が世界中で新しい扉をいくつも開いていくはずだ。

※2014年8月取材(内容や役職等は取材当時の内容となります)
企業からのメッセージ
「大学と手を組んで研究開発」というとハードルが高いと思っていた時期もありましたが、実際経験してみて、全くそんなことはないと感じました。共同研究の開始にあたっては、研究以外の特許や権利、研究体制などの難しい点もありますが、コーディネーターさんが両者にとってすすめやすいよう、事務上の細かな部分もスムーズに対応してくれました。興味や関心があれば、まず手をのばしてみてはいかがでしょうか(山本氏)
 
岐阜大学は産学連携に関するイベントなども多く、企業との研究開発にとても熱心だと思います。いくら素晴らしい研究でも、企業の立場でいえば「活用できなければ不良在庫」です。今回の場合、先生が企業の思いをわかってくださって開発へ一直線に進んでくださったのが何よりありがたかった。先生、コーディネーター、スタッフの皆さんなどいい人に恵まれて感謝しています(三冨氏)
 
今回、再び、利部教授と一緒に、同じ研究者という土俵にあがらせてもらえてとても感激しています。先生の作る化合物は毎回驚きでいっぱいで、先生の解説をいただきながら毎日勉強させてもらっています。まだまだ道は遠いですが、先生のような素晴らしい研究者になりたいと思っています(大野氏)
研究者のコメント
大学での研究の中では、学術論文だけで応用を試す機会がない、つまり実際に世の中の何かになるチャンスがないことが多いものですが、企業との協力を得られることによって、自身の研究を社会に役立つことに生かすことができる。これは本当にうれしく、ありがたいことだと思っています。岐阜大学は最近熱心に産学連携を進めていますが、さらに広く目を向けて社会貢献をしていかねばなりませんね(利部教授)

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