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事例紹介

産学連携経験者インタビュー

サンメッセ株式会社

大学主催の異業種交流会をきっかけに連携深化へ
~ICタグアンテナ開発でプリンテッドエレクトロニクスの未来を描く印刷会社~
共同研究を成功させたコーディネート力

バーコードより多くの情報が記録でき、電波の送受信で商品の識別や管理などができる「ICタグ」。アンテナ部分に銅線を使用しているのが普通だが、サンメッセが産学共同研究によって開発したのは、導電性物質を混ぜた銀インキを紙に直接印刷する日本でも珍しい技術だ。アンテナもすべて印刷するため、製造工数が少なくなり、全体的なコストが半分程度削減できる。また、アンテナ製造に必要なエッチング処理が不要になるため、廃液が出ず環境にも優しい商品だという。

サンメッセの日比章雄部長は言う。「もともとサンメッセと岐阜大学は、いろんなことで以前から交流がありました。工学部の准教授・吉田先生とつながるきっかけとなったのも、安井コーディネーターが当社の要望を真摯に受け止めて下さったお陰です」。

安井コーディネーターに間に入っていただけたからこそ初めてお会いする吉田先生との意思疎通もスムーズに行われ、共同研究への機運がもたらされた。「2005年の愛知万博の頃からQRコードやバーコードに代わるものとしてICタグに注目していましたが、未知の領域で全くノウハウがなく、なかなか実現に至りませんでした。吉田先生と出会い、相談をする中で、道が開けたと感じました」。

 
やらなきゃ損!メリットばかりの産学連携

産学連携のメリットは何か聞いてみた。「岐阜県にある企業ですから、岐阜大学と研究開発しているというのは、周囲に対して最大のアピールになります。先日もメッセナゴヤや中部パックなどの展示会に出展しましたが、来場者の関心は高いと感じました。初めてお会いする企業からは“どこと研究開発しているか”を聞かれることも多いですね。逆にデメリットは思い浮かびません。会社内でつまずきがあるようなときは、気軽に相談してみたらいいと思いますよ」とアドバイスをもらった。

サンメッセと吉田先生のプロジェクトは、ペーパーICタグにとどまらず、導電性のインキを応用した電気回路教材「パッチンLED」シリーズ、「奥の細道記念館」のデジタルスタンプラリーなどユニークな商品開発にも広がっている。
※2014年8月取材(内容や役職等は取材当時の内容となります)
企業からのメッセージ
やはり大学の先生の知識は豊富でユニーク。こちらの思いもよらないものを作れるのが産学連携の魅力だと思います。こうやって新しい研究成果やアイデアを出してくださると、社員のモチベーションも上がります。今はこれをどうやって、世の中に出していこうかと日々思いめぐらす毎日。企業にとって新しい技術への挑戦は生き残りに関わるので、先生のように何でも相談できる存在は頼もしい限りです(日比氏)
サンメッセ株式会社 会社概要
一般商業印刷を中心に出版印刷、包装印刷を営む総合印刷会社。企画、デザイン、製版、印刷、製本、製袋等に至る設備を有し一貫生産。チラシ制作支援等のシステム開発、セキュリティ、衛生管理を徹底したサービスを実施。印字、封入、封函を行うDPS(データプリントサービス)やPOD(プリントオンデマンド)を強化。WebサイトやDVDなどのコンテンツ制作等の企画開発まで多種多様の幅広い分野に挑戦。

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